町田・相模原イーストメリーウインドオーケストラ

第10回定期演奏会 / 相模女子大学グリーンホール(2015/02/21)

第10回定期演奏会

2004年イスメリ創立、2005年に第一回定期演奏会を開催。まさか「第10回」まで達するとは、誰が思ったでしょうか(誰かは思ったかもしれません)。そんな「まさか」の、いや、衰退しないよう頑張りながら10年間続けてきたからこその第10回定期演奏会が、遂に開催されました。

…と言っても、このレポートを書いているのは2015年10月。どう書けばいいんだろう、どこまで書けばいいんだろう、と思っていたらじつに8ヶ月近くも経ってしまいました。レポ担当Perc池田、わたくしもイスメリ10年選手ですゆえ、思い入れはただならぬものがございます。なるべく簡潔に書こうと意志を固めていますが、冒頭でそう書いたレポほど仕上がりは大長編になっているもの。生暖かくお付き合いいただければ幸いです。

(未来のわたしから一言。この先すごいことになっていますよ)

ロビコンおよび客席の様

第一部

ロビーに展示した力作の数々(10年間の歴史やレアアイテムなど沢山展示しました)やロビーコンサートなどなど、書きたいことは沢山あります、ありますが、割愛して第一部開演といたしましょう。なんたって先は長い。

記念すべき第10回定期演奏会のオープニングとしてお送りしましたのは、小長谷宗一「スター・パズル・マーチ」でした。1993年の全日本吹奏楽コンクール課題曲として生まれ、その後も人気を誇っているこの曲。イスメリにしては意外な選曲、と思われた方もおられるかもしれませんね。余談ではありますが、前年におこなわれた「創立10周年記念パーティー」において、新団長発表の登場シーンに使われたBGMもこの曲でした(笑) 新しいイスメリの幕開けに相応しい曲と言えるでしょう(?)。

2曲目は、こちらもある意味意外な、保科洋「風紋(原典版)」。意外ポイントは2点。1987年の全日本吹奏楽コンクール課題曲、つまり2曲連続課題曲であるということだけでなく、この曲じつは2006年の第二回定期演奏会でも取り上げている曲なのです。 課題曲が2曲続いたのは単なる偶然ですが、「2回目の風紋」にはイスメリ的こだわりがちゃんとありまして、今回の風紋は前回演奏した課題曲版よりも尺の長い「原典版」になっております。改めて名曲であることを実感するとともに、本番では比較的ちゃんとした演奏ができたことにホッといたしました。期せずしてイスメリの成長を感じ取れる一曲となりました。

第一部最後に選びましたのは、もう王道も王道、A.リード「アルメニアンダンス パート1」。イスメリという楽団は王道を避けて通りがちなところがあります。なにせ「パート1」は今回が初演奏でありながら、「パート2」は2009年に演奏済みなのです。逆メニアンダンスです。

王道、超名曲、つまりヘタな演奏は許されない(気がする)… ということもあり、なかなか取り上げられることのなかったこの曲。10周年のステージを飾るに相応しい華やかさと威厳で、きっと今回ようやく選ばれたのだと思います。録音を聴くと最初っから気合いが空回りしてるような演奏ではありますが(笑)、ラスト「ゆけ、ゆけ」はとてもアツい演奏ができており、続く第二部・第三部への期待を高めるものとなっていた、はずです! 半年以上前のことなので多少美化しておきましょう…。

ちなみに、初めてとは言いましたが2012年の合同演奏会「We Love 吹奏楽まちだ」における合同ステージメインはこの曲でした。そのとき初めて司会をお願いした超美声イケメンMC松坂さんに今回も引き続き司会をしていただくことができ、お客様はもちろん、団員一同耳が幸せでございました。演奏にお聞き苦しいところがあっても松坂さんの美声でお口直しができる、これは画期的なシステムかもしれません…!(だめですね)

厳密に言えば第三部の模様

さて、第一部だけで早くも1,100文字くらいでしょうか。不穏です。15分の休憩をいただきまして、第二部へ移りたいと思います。2007年ぶりにページを分割! 次のページへどうぞ(※15分待たなくてもクリックできます)。