町田・相模原イーストメリーウインドオーケストラ

第三回定期演奏会 / 町田市民ホール(2007/11/24)

2007年11月24日 午前9時

本番当日の朝。会場である町田市民ホール前にメンバーが集合します。舞台設営を終え、リハーサルへ。リハーサル室でのリハーサルだった去年と比べ、舞台上でのリハーサルというのはとても安心なものです。一応全ての曲のリハーサルをおこないますが、なかでも時間を割いたのは第二部の演出練習。曲間の繋ぎ、演奏者兼役者の動き、捌け方、入り方。普段の練習ではなかなか難しい部分を、この最後の詰めの時間におこないます。果たしてお客さんに楽しんでいただけるものになるかどうか、それがこの時間にかかっています。

同時間帯、ロビーではスタッフさんや実行委員が開場に向けての作業を着々とこなしていきます。受付の準備、プログラムへのチラシ挟み込みなどなど、リハ時間を割いて演奏会に欠かせない作業をおこなってくれた実行委員のメンバーに感謝! そうそう、今回のプログラムはなかなか気合いが入っていたんです。もはやイスメリ内でデザイン担当となっているE氏の迅速な仕事っぷりに何度感動したことか。団内でも好評だった「団長の名言集」、手前味噌ながら団員日記番外編、斬新な見開きメンバー表(元ネタ)など、開演前の暇つぶしには最適だったのではないでしょうか。

リハーサルも全て終了し、準備されたお弁当をロビーでいただき…、さあ、もうほどなくして開場です。あまりにも実感が湧きませんが、一年かけて目指してきたゴールがすぐそこに見えているのです。

午後6時30分:開場

控え室で戦闘衣装への着替えを終え、ふと時計を見ると開場時間直前。とてつもない不安と緊張、そして期待(これ書いてるだけでおなか痛くなってくるぐらいです)。本当に駆け出しだった第一回。思ったより入ったもののしかしやはりまだ空席が目立った第二回。さて、第三回にはどれだけのお客さんが来てくださるのでしょう。とにかく頑張った。最高のものを作ろうと全力を注いだ。だからこそ、出来る限り多くの方に見て欲しい。満員御礼のホールでハイランドのクライマックスを迎えたい。そんな夢混じりの希望は叶うのでしょうか。

いてもたってもおれず、ロビーコンサートのおこなわれているロビーへ偵察に。初めて聴くロビコン部隊のアンサンブル。先発フルート組がちょうど終わるところでした。ロビーにはお客さんがたくさん。少し安心しつつ、後発トロンボーン組をちょっと聴いてから楽屋へ。すると、楽屋のモニターに写る客席前列。……前列に人がいる…。基本的に後列から埋まっていって前列はガラガラ、という傾向のあったイスメリ。それが、開場後間もないのに前列が人で埋まっている…。一気に「期待」の比率が跳ね上がります。さーーーーて、行くか!

各々楽器を持って舞台裏。一番緊張する時間です。いっそ殺してくれと思う時間です。でも一番好きな時間です。緊張を和らげるかのように握手を交わしてみたり、肩を叩いてみたり、円陣組んでみたり、みんなこの瞬間を味わいたくて吹奏楽を続けているのでしょう。始まってしまったらあっという間。今のうちに噛み締めておかないと、ね。


1ベル。


…2ベル。

午後7時:開演

「19:00。予定通り開演致します」

ホールスタッフさんの容赦無い宣言により、予定通り開演。入場です。


……夢か?

どよめきが起きたのは客席側ではなく演奏者側。「…多っ?!」「…いっぱいいるー!」「すごいすごいすごい!」。誰もが思わず口から漏らしてしまうほど、客席はお客さんで埋まっていたのです。夢にまで見た光景がそこにはありました。もう引き返せない! ただ最高の演奏を!

町田・相模原イーストメリーウインドオーケストラ「第三回定期演奏会」、開演です!